先日お庭のプランのご相談で
armonica gardenに来てくださった女性の方が
「冬のお庭もいいですね」 と
落葉樹たちの立ち姿を うっとり眺めておられました
樹木の仕入れ先のTくんともよく
話をするんだけれど
わたしたちのテーマに
「落葉樹の良さを伝える」 っていうのがあってね
少し前までは とにかく
「葉っぱの落ちないものを植えてください」
「目隠しになる常緑樹がいいんです」
という依頼が多かったのが
この頃 落葉樹好きの方が増えてきて
というか そういう方と出会えるようになってきて
有難いな
「一年を通して変化するのが楽しいですよね」
「葉裏から透けてみえる空がいいですよね」
なんていう話で盛り上がります
人って忙しいと 木を見ることを忘れちゃう
葉っぱの形が 春になると 日々変化していくこと
夏になると 葉が生い茂って木陰を作ってくれること
秋にあると 色が変わること
冬には幹肌が表れて その色や質感はそれぞれ違うこと
葉っぱはないけれど 芽の膨らみが
自分が誰かを見せてくれていること
花が咲き 実がなり 鳥がきて
一本の落葉樹があれば
一冊の絵本が書けそうだね
一本の樹から 自然のリズムを感じとれる
木を育てるスペースがない方は
公園は近くのどこかに
お気に入りの木を見つけて 見上げてみてね
年末にむけて 慌ただしくなりがちなとき
少し立ち止まって 木と話をする時間をもつことで
ほっと心が緩むはず
木の前では わたしたちは
何者にもならなくていい
ただあるがままの自分で立つとき
何かに気づくかもしれない
どこからか 声が聞こえるかもしれない
わたしたちが複雑にしちゃいがちなことを
木々たちはとってもシンプルに教えてくれる
ただ ここに在るだけだよ って